眠っているときに体を支えてくれるマットレス。
たびたび買い替える寝具ではないため、一度購入したら十年近く使い続けるという方も多いのではないでしょうか?
だからこそ、自分に合ったマットレスを選ぶことは大切です。
今回は、毎日快適に眠れるマットレス選びのポイントをご紹介していきます。
目次
マットレスの役割
マットレスは、体重による圧力を吸収・分散して、体にかかる負担を軽減する役割を果たしています。
仰向けで寝ているときには、頭、肩、腰、足の4カ所で体を支えていますが、中でも、腰には全体重の44%が集中してかかります。
たとえば、柔らかすぎるマットレスで寝ていると、お尻の部分が沈み込んでしまい、正しい寝姿勢を保つことができません。
すると、腰に負担がかかり、腰痛が起きてしまうのです。
逆に、硬すぎるマットレスは、肩とお尻が圧迫されます。
朝起きたときに体に痛みを感じることも多く、肩こりや腰痛にもつながります。
様々な体の症状に悩まされないためにも、自分に合ったマットレスを選ぶようにしましょう。
マットレスを選ぶ3つのポイント
それでは、自分にぴったりのマットレスを選ぶにはどうすればいいのでしょうか?
ポイント別にお伝えしていきますので、参考にしてみてくださいね。
①正しい寝姿勢を保てるか
腰への負担は、仰向けで寝たときが一番軽いとされています。
仰向けで寝て、正しい寝姿勢を保つことができ、寝心地が良いと感じれば、そのマットレスは体に合っていると言えるでしょう。
マットレスを選ぶ際には、上に座るだけではなく、きちんと仰向けで寝てみるようにしましょう。
②寝返りのしやすさ
長時間、同じ姿勢で寝ていると、体の一部が圧迫され、血行不良になります。
血液を正常に循環させるため、また、マットレスと触れている部分との蒸れを防ぐためにも、睡眠中の寝返りは大切です。
柔らかいマットレスは腰が沈んで寝返りがうちづらく、硬いマットレスは体が圧迫されて寝心地が悪いため、何度も寝返りをうちます。
寝返りはうちすぎても、熟眠感が得られません。
自然な寝返りがうてるようなマットレスを選びましょう。
③通気性
睡眠中にマットレスと接している部分が蒸れてくると不快感を覚えます。
特に、日本は高温多湿の国なので、気候に合わせて通気性の良いものを選ぶようにしましょう。
寝心地の良い「低反発」と寝返りがうちやすい「高反発」
マットレスを選ぶ際に「低反発」「高反発」という言葉を耳にされた方もいるのではないでしょうか。
低反発
「低反発」のマットレスは、体がゆっくり沈んでゆっくり戻る特徴があり、体圧分散性に優れています。
体圧分散性とは、体にかかる圧力を分散して、局部にかかる負担を軽減する性質のこと。
体の形に合わせてマットレスが沈むので、快適な寝心地が味わえますが、寝返りがうちにくい面もあります。
睡眠時間や睡眠中の動きが少ない人に向いていると言えるでしょう。
高反発
一方の「高反発」は、反発力が大きいため、寝返りがうちやすい特徴があります。
寝心地は「低反発」に比べると硬いですが、腰痛のある人には「高反発」が適しています。
その人の睡眠状況や体質によっても、どちらのマットレスが合うかは変わってきます。
「低反発」「高反発」それぞれの特徴とバランスを見極めながら、自分にぴったりのマットレスを選びましょう。
マットレスは、見ためから違いが分かりづらく、どれを選んだら良いのかが迷ってしまいがちですが、枕と同様、快眠のための重要なアイテムです。
買い替えの際には、なるべく慎重に、自分に合ったマットレスを選んでくださいね。