空気が乾燥する秋冬は、朝目覚めると喉のイガイガが気になる日がありませんか?
痛みの原因は眠っている間に口呼吸をしていることです。
口呼吸は放っておくとさまざまなトラブルを招いてしまいます。
今回は睡眠中の口呼吸の改善について紹介します。
口呼吸で起きる悪影響
意識をしているわけではないですが、口で呼吸をして寝る癖がある人がいます。
どんな寝方であろうが、本人の自由じゃない!と思われるかもしれませんが、実は口を開けて寝てしまうと、翌朝の体にこんな悪影響が出てしまうそうです。
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喉の乾燥
鼻呼吸では鼻が加湿器やフィルターの役割を果たしてくれますが、口呼吸は乾燥した空気が直接気管に取り込まれてしまいます。
繊細な喉の粘膜を刺激して乾燥してしまい、朝起きたとき喉が痛くなったり、いがらっぽくなったりします。
また、喉が乾燥することで風邪をひきやすくなることもあるようです。 -
口のネバつき
唾液は雑菌の繁殖を抑制しますが、口呼吸で口の中が乾燥すると唾液が少なくなってしまいます。
雑菌のひとつ・ミュータンス菌が繁殖するとネバつきが出るのです。 -
いびき
寝ると同時にいびきをかく人がいます。
いびきはどうして起こるのでしょうか?
実は口呼吸はいびきと大きな関係があります。
軟口蓋(あごの天井部分)や下あごが下がり、気道を狭めてしまうことでいびきが発生してしまうのです。
いびきをかくとせっかく睡眠をとっても疲労感が残りやすくなってしまいます。
また、近くで一緒に寝ている人まで寝られなくなってしまいますから、改善したいものですね。
枕と口呼吸の関係
口呼吸をしてしまう原因のひとつは寝相です。
人間は横向きやうつぶせで眠ると鼻腔(鼻の穴の中)がうっ血するため、自然と口で呼吸してしまうのです。
鼻呼吸がしやすい寝相は「あお向け」です。
あお向けで横たわった状態で背骨がS字カーブを描く姿勢が理想的です。
横向き・うつぶせで眠るくせは体の歪みが原因と考えられます。
歪みを直すには、体を前後・左右に均等に動かすラジオ体操が手軽に取り組めますよ。
あお向けで理想の姿勢を作るなら、枕の選び方も重要です。
枕の高さが高すぎると気道が狭まって鼻呼吸がしにくくなってしまい、その結果、口呼吸をしてしまうのです。
さらに枕は「頭を乗せる」のではなく「首筋(頚椎)を支える」ように使うのもポイントです。
中の素材が柔軟に動き、適度な柔らかさのある枕が適しています。
いびきがひどかった人が、枕を変えたことで、だいぶ軽減されたという話があります。
いびきが気になる人は枕を見直してみるといいですね。
口呼吸改善の便利グッズ
今すぐ口呼吸を改善したい方は、睡眠中に口が開くのを防ぐテープやマスクといった便利グッズも試してみては?
テープは睡眠時専用のものが市販されているほか、包帯やガーゼを貼るときに使うサージカルテープも適しています。
睡眠中に6~7時間程度付けっぱなしになるので、肌に優しいタイプを選びましょう。
テープで口を塞ぐときは、肌を引っ張りすぎないよう少しゆとりを持たせながら縦方向に貼ります。
リップクリームを塗っておくと唇を保護できますよ。
また、口呼吸防止の専用マスクは、顎の下まで覆うことで口を閉じた状態をキープしやすくなっています。
寒い季節になると、空気が乾燥して風邪をひきやすくなります。
健康のためにも口呼吸はできるだけ改善した方がよさそうです。
これまで喉の乾燥対策は加湿器で乗り切ってきたという方も、口呼吸という根本的な原因を見直してみませんか?