睡眠障害ってなに?不眠症とその症状とは

sleep_sick_eyecatch

最近、睡眠の悩みを抱える方が増加し、現代人の5人に1人は不眠症をはじめとする睡眠障害に悩まされているとも言われています。
疲れているのに眠れないのはつらいものですが、どうやら睡眠障害には、さまざまな種類があるようです。
そこで今回は、様々な症状が現れる睡眠障害について詳しくみていきましょう。

睡眠障害とは

睡眠障害とは睡眠に関して何らかの問題が起きている状態です。
一般的に睡眠障害というと、「眠れない=不眠」と考えがちですが、実際には逆に眠りすぎてしまう「過眠」や適切な時間に「眠れない」「起きられない」など睡眠のリズムが乱れる症状もあります。
さらに、いびきをはじめ、睡眠中に呼吸が止まる無呼吸や大声での寝言、寝ぼけ行動といった他人から指摘されて初めてわかる症状も睡眠障害に含まれます。
このような症状は自分ではなかなか自覚できず、発見が遅れてしまうケースもあるため注意が必要です。

睡眠障害の中で最も多い不眠症って?

次に、睡眠障害の中で最も多くの人が悩んでいる「不眠症」についてご案内します。
不眠症とは、「眠る時間があるにも関わらず何日間も質のよい睡眠がとれない状態」をいいます。
眠れない期間が1週間以内の不眠を「一過性不眠」、1~3週間続くと「急性不眠症」、3週間以上になると「慢性不眠症」となります。
長い間、よく眠れない期間が続くと日中に眠くなり倦怠感に襲われます。
さらに、集中力や判断力、意欲が低下して、うつ病などの精神疾患を引き起こす恐れもあるため、なるべく早く睡眠の状態を改善することが大切です。

不眠症の種類

一口に不眠症といっても、実は4つのタイプに分かれています。
それぞれどのような症状なのかみていきましょう。

  • 最も多くの人が抱える不眠の症状です。
    布団に入ってもなかなか寝付くことができず、入眠するまでに30分以上かかります。
    心理的なストレスや疲労、カフェインやアルコールの摂取など様々な原因で起こると言われています。

  • 7時間以上、眠っているのにも関わらず「ぐっすり眠れた」という熟眠感が得られないタイプです。
    眠りが浅く何度も夢を見たり、小さな物音でも目が覚めてしまうため、翌日に疲労感が残ってしまうことがよくあります。
    疲労感が蓄積しやすく注意が必要です。

  • 一度眠りに就いても途中で何度も目が覚めてしまうタイプの不眠で、日本人に比較的多いとされる症状です。
    目が覚めると再び眠りに就くまでに時間がかかるのが特徴です。

  • 起きようと思っていた時刻よりも2時間以上早く目が覚めてしまいます。
    一度目覚めると再び入眠するのが困難で、このような症状が何日にも渡って続きます。
    睡眠時間が短くなる高齢者に多くみられますが、若い人でも同じような症状が出る場合があります。

不眠の原因

pc in bedroom

不眠症は、様々な原因で発症します。
仕事や人間関係の精神的なストレスをはじめ、カフェイン・アルコールなど嗜好品の摂取、寝る前のPCやスマホチェックも眠くなる時間が遅くなる要因だと言われています。
また、心や体の病気が不眠の原因になっているケースも考えられます。
生活習慣を見直しても睡眠状態が改善されない場合には、思わぬ病気が潜んでいる可能性も否定できないので病院を受診するようにしてくださいね。

情報過多でストレスの多い現代では、睡眠障害に悩む人が年々増加していると言われています。
質のよい眠りは健康の源。
毎日、元気に過ごしていくためにも不眠などの睡眠障害について正しく知って適切な対処をしていくことが大切です。
それについては、具体的な内容はまた次回以降にご説明しますね。

スポンサーリンク
336×280