モーツァルトで快眠!眠りに効果的なα波音楽

人間の脳から出る脳波

α(アルファ)波はリラックス状態で出るということは知られています。現代人はストレスを抱え、眠りに関する悩みも多いため、安眠するためのグッズも増えてきました。「安眠に効果があるα波音楽」のような音楽もCDがショップで販売されており、YouTubeでも聞くことができます。
α波とは具体的にどういうものか、眠りに効果的なα波音楽はどういう音楽かを説明します。

α波とは?

「α波が出ている」とはどういう状態なのでしょうか?
α波音楽として販売されているヒーリング系やリラックス系の音楽は、音楽自体にα波という波が組み込まれているわけではありません。α波とは人間の脳から出る脳波の一種です。
脳波は脳がどのような状態になっているかを、「Hz」(ヘルツ)という周波数単位で表すものです。主な脳波の種類は5つあり、周波数別で以下のように分類されます。

1. γ(ガンマ)波:周波数30Hz以上

イライラしている、とても興奮している状態です。脈拍も速く、呼吸数も増えるのでこの周波数が続くことは健康上よくありませんが、エネルギーと集中力を増加させるので天然の抗うつ剤としてアルツハイマーの治療に有効であるとも言われています。

2. β(ベータ)波:周波数14〜30Hz

通常の状態~イライラとしている、活動して緊張感のある状態です。日常生活では通常この状態です。

3. α波:周波数8〜13Hz

落ち着いてリラックスしている、一つのことに集中している状態です。
脈拍数が遅く呼吸数も少ない状態ながらも、精神活動が活発で意識レベルが高まっている状態です。

4. θ(シータ)波:周波数4〜7Hz

まどろんでぼんやりしている状態、深い瞑想状態です。脳が潜在意識の状態であり、ひらめきや洞察力が活性化する周波数と言われます。

5. δ(デルタ)波:周波数:0.5〜3Hz

深いに眠りについて無意識の状態です。脳波が最も遅い状態で、脳波がゼロHzになると脳死を意味します。

瞑想

α波に導く安眠できる音楽とは

脳がα波を出している時、はストレスを沈め体と脳を休める効果があります。寝る前にどのような音楽を聞くとα波に導き、安眠効果が期待できるのでしょうか。

自然の音

川辺や海辺に行くと、心地よい音やマイナスイオンパワーで心が穏やかになります。自然の音は一番リラックス効果がある音です。
おすすめはやはり川のせせらぎやや海の波など水の音です。山の小鳥のさえずりでもよいのですが、不定期な音よりも一定パターンの自然の音の方が良いようです。

モーツァルトの音楽

モーツァルトの音楽は癒やしに最適で、牛やにわとりにモーツァルトを聞かせると発育が良くなり牛乳や卵が美味しくなる、という話を聞いたことがないでしょうか。
モーツァルトの音楽には「1/fゆらぎ」と呼ばれる「生体リズムにある規則的なものと不規則なものが調和したリズム」が多いと言われます。実は一定間隔に思われる心臓の鼓動や水の流れる音も、「1/fゆらぎ」なのです。

自分の好きな音楽

川の音が入ったヒーリング音楽やモーツァルトの楽曲でも、人によっては好みでなかったり効果が感じられないこともあります。α波に導くには気持ちがリラックスすることが大事です。
心地よいと感じれば自分の好きな歌手の音楽でも問題なく、「1/fゆらぎ」がある歌声の人もいるそうです。ただしメロディーや歌詞に聴き入ってしまう楽曲ではなく、できればゆっくりとして単調な音楽の方が良いようです。

眠りに入る時は音がない状態で

音楽を聞くことでα波に導き眠りに入りやすい状態にするのであり、睡眠導入や睡眠が持続する効果があるとは言えません。
就寝前30分から1時間前に音楽を流し始め、リラックスしてきたら音楽を消して眠りに入りましょう。CDラジカセなどのオフタイマー機能を使うのも良いでしょう。

脳をα波の状態にすることは、安眠だけでなく勉強や仕事前に集中力を高めることにも効果的です。自分のα波を導きやすい音楽をみつけ、その効果を体感してみてください。

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