日本人の睡眠時間は他の国より短い!

日本人の睡眠時間は他の国より短い

日本人の睡眠時間は、先進国に限らず世界の中でも特に短いと言われます。さらに、この半世紀で日本人の睡眠時間が徐々に減少していることも問題視されています。現在の日本の睡眠事情にせまってみましょう。

眠らない国日本!?睡眠時間は世界で最下位

アメリカのミシガン大学が100カ国、数千人以上の睡眠時間を調査したところ、日本人の平均睡眠時間が最も短いことが分かりました。雑誌「Science Advances」の電子版に2016年5月6日付で掲載されています。調査結果によると、日本とシンガポールが「7時間24分」と最も短く、オランダの「8時間12分」が最も長いと明らかにされました。

実際の日本人の睡眠時間はもっと短い! 女性の方が短いのは日本だけ!?

日本人の平均睡眠時間が「7時間24分」と聞いて、「そんなに寝てないよ!」と思う人も多いでしょう。この数字は平日・休日を問わず、全ての世代を平均した数字です。

2016年に厚生労働省が発表した「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、成人の平均睡眠時間は男女とも「6時間以上7時間未満」の人がもっとも多く、3割強を占めていることが分かりました。平均時間は「男性6.44時間・女性6.32時間」となっており、さらに「1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合は、ここ数年で増加傾向にある」と報告されています。
参照:http://www.garbagenews.net/archives/2017094.html

また、女性の方が男性よりも睡眠時間が短いですが、これは国際的にみても少数派なようです。先ほどのミシガン大学の研究でも、女性は男性より睡眠時間が長く、全体の平均を約30分上回っていると報告されています。これはどういうことかというと、日本は家事分担の男女比率の差が大きく、家事だけでなく育児、介護の負担も女性の方が大きいことの表われではないでしょうか。

女性の方が睡眠時間が短い

平日の睡眠時間はもっと短い

日本人の平日の平均睡眠時間となると、もっと少なくなるでしょう。
実際に20代から40代のフルタイムで働く男女の平日の平均睡眠時間を調査したところ、「6時間」と答えた人の割合が最も多く、全体の4割以上いました。「7時間」と答えた人は2割にも満たず、「5時間」の人は2割以上でした。
休日の場合は「8時間」と答えた人が最も多く3割以上、「7時間」の人も2割以上でした。平日は睡眠時間が不足している人も、休日や休前日に寝だめをする傾向にあるようです。
参照:http://news.mynavi.jp/news/2013/02/05/044/

ある程度の睡眠時間は確保したい

日本人の睡眠時間は50年前と比較すると約50分も短くなっており、厚生労働省も「睡眠に関する指針」を出すほど深刻な状況と言えます。テレビの深夜番組やスマホの普及で夜型人間が増えていることが影響しているかもしれません。
睡眠時間が少なくても日中に眠気を感じなければ問題ないでしょうが、実際に「睡眠時間が足りていない」と感じている人は20.4%で、37.2%の人が「日中、眠気を感じる」と回答しています。(「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」より)
参照:http://diamond.jp/articles/-/72767

30代、40代の女性で「日中、眠気を感じる」と答えている人は5割近くもおり、子育て世代の女性はいかに睡眠時間を確保できていないかが分かります。
人により最適な睡眠時間は異なりますが、やはり平日でも6時間は確保したいところです。

睡眠時間が確保できない人は睡眠の質を考えたい

平均睡眠時間が減少していることに加え、睡眠の質が落ちていることも問題です。
前述の「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、「睡眠全体の質に満足できない」は20.6%で、その他にも「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」(複数回答)など睡眠の質に悩みを持つ人は多く、睡眠に関して全く問題はないと回答している人は約3割しかいませんでした。
参照:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/dl/h27-houkoku-06.pdf

仕事や子育てに忙しく、どうしても睡眠時間を満足に確保できない人はいるでしょう。その場合はいかに睡眠の質を上げるかが大事です。
眠る1時間前はスマホやパソコンの画面を閉じてテレビも消す、ゆっくり入浴する、快適な寝具にして照明にこだわるなど、リラックス状態を作り自分なりの眠る環境を整えましょう。

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