受験生必見!子供はやっぱり睡眠が大事!

子供の受験勉強

「寝る子は育つ」ということわざがあります。よく眠る子は健康な証拠であり丈夫に育っていくという意味で、「寝る子は息災(そくさい)」とも言います。
息災とは健康で何の問題もないことで、よく眠る子は体や心に問題がなく不安がないためよく眠るとも考えられています。

睡眠はなぜ必要?

睡眠は生体リズムを整え、成長や生命の維持に必要なものです。また人は眠らずに生きていくことはできません。睡眠の主な役割は大きくわけて以下の3つがあります。

1.脳と体を休める

体を休めるだけであれば、横たわることである程度疲労は回復しますが、脳は眠らなければ休むことができません。睡眠は、日中体験した様々な感情やストレスでヒートアップした脳をクールダウンさせ、疲れを取りリフレッシュしてくれます。

2.記憶の整理と定着

睡眠は記憶と密接な関わりがあります。睡眠不足で勉強してもなかなか効率が上がらないだけでなく、寝ないと記憶は定着しません。
脳は日中インプットした情報を寝ている間に整理し、必要と判断された知識などを長期記憶として蓄えていくのです。

3.身体の成長と修復

睡眠中は身体の成長に必要な成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは次の働きがあります。

  1. 組織の成長を促す(骨や筋肉の強化)
  2. 代謝のコントロール(脂肪燃焼、抵抗力のアップ、肌や身組織の修復・再生)

人間の体は交感神経と副交感神経という自律神経から成り、この二つの神経がバランスよく機能することで健康を維持しています。成長ホルモンは副交感神経が優位になる夜間や睡眠中に分泌されますので、睡眠は必要なのです。

子どもにとって睡眠が大事な理由

睡眠は子どもにとって大人以上に重要です。子どもが睡眠不足になると、てきめん顔色も悪く覇気がなくなり、子どもらしい快活さもなくなります。

前述のとおり睡眠は成長ホルモンの分泌を促す役割がありますので、特に成長期の子どもが睡眠不足になると、身長が伸びず筋肉が発達しないなど発育の遅れにつながると懸念されます。

また現代は睡眠不足の子が多いようです。睡眠が不足すると集中力が低下し、子どもは眠気を意識しコントロールすることできないため、イライラしてキレやすい子が増えていると言われます。

睡眠は代謝のコントロールにも大きく関わっており、体力を回復させるとともに病気への抵抗力や免疫力を高める働きを担っています。子どもが毎日元気いっぱい遊び、しっかり勉強するためには睡眠が必要不可欠なのです。

よく寝る子は頭も育つ?賢い子ほどよく眠る理由は?

勉強がよくでき優秀な成績の子ほど十分に睡眠を取っていると言われています。
あるテレビ番組で、有名大学出身者のタレントが、受験勉強期間でもきっちり睡眠時間を確保していたと話していました。

学生時代にテスト前の一夜漬けを経験したことがある人は多いでしょう。徹夜で勉強しても頭がぼーっとして働かないどころか、夜中に勉強したことがテストの時にはすっかり忘れてしまうのであまり効果がなかったのではないでしょうか。記憶は7~8時間で薄れていくと言われています。
大人になった今でも睡眠不足の時は仕事に集中できませんので、子どもや学生は尚更でしょう。このような状態で学校の授業を受け勉強をしても内容を吸収できるわけがありません。

受験生は寝る時間がもったいない、寝る間を惜しんで勉強しなければいけない気持ちになります。しかし睡眠が必要な理由でも説明したとおり、知識というものは「勉強→寝る→脳内の記憶の整理→定着」といったサイクルにより徐々に蓄積されていくものです。
睡眠不足のまま勉強を続けてもなかなか成績があがらないという事態となってしまいます。長期戦の受験勉強を勝ち抜くには、良く寝て良く勉強することが効率がよい勉強法です。

まとめ

大人になると必要な睡眠時間は人によって異なり、自分で最適な睡眠時間もわかってきます。
しかし脳も体も未発達な子どものうちは十分な睡眠を確保する必要があります。
「寝る子は心と体、頭も育つ」と言えるでしょう。

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