夕食後、リビングのソファにゴロンと寝転がる時間は、とってもリラックスできますよね。
でも、気持ち良さに負けてうっかり朝まで眠ってしまっていませんか?
寝室に行かずソファで寝るのが習慣になっている人は意外と多いもの。
ソファで寝るとどんな悪影響があるのでしょうか。
目次
寝返りがうてない
一般的な家庭のソファは、サイズが大きめでも大人が仰向けで横になれば幅いっぱいになるでしょう。
ベッドや布団と違って寝返りをうつスペースはありません。
これは睡眠にとって大問題。
寝返りには以下のような役割があります。
- 血流の悪化を防止する
- 温度や湿度を調節する
- レム睡眠・ノンレム睡眠のリズムを整える
人は一晩で20回も寝返りをうつと言われています。
自由に身動きがとれないベッドでは、睡眠の質が落ちてしまうのです。
アーム(肘掛)を枕にしてしまう
ソファで横になると、アームに頭を乗せたり、アームにクッションや座布団を置いて枕の代わりにしていませんか?
この方法だと通常の枕よりかなり高くなっているはずです。
枕の役割は、寝具と首の間のすき間を埋めて、背骨のS字カーブを保つことです。
しかしソファで無理な姿勢を長時間続けていると、首・腰の痛みや頭痛の原因となってしまいます。
テレビや照明をつけっぱなしで寝てしまう
ソファでテレビを見ながらいつの間にか寝てしまった場合、部屋の照明やテレビがつけっぱなしになり、強い光が深い眠りを妨げます。
目を閉じていても光は目に届いていて、睡眠を促すメラトニンの分泌を抑制してしまうのです。
通気性が悪くソファが劣化する
ここまで人の体への悪影響を取り上げましたが、ソファで寝る習慣は当然ソファそのものを劣化させます。
人は睡眠中に大量の汗をかき、ソファがその汗を吸ってしまうからです。
ベッドのマットレスには湿気を逃がす通気口がついていたり、汗を吸うシーツやベッドパットが装着できます。
しかし、一般的なソファにはこんな機能はありません。
特に皮のソファは汗や皮脂に弱く、通常の使用よりも劣化を早めてしまいます。
ソファで寝る夫、やめさせる方法は?
以上4つの理由から、ソファで寝る習慣はなるべく早く卒業すべきです。
さらに「ソファで寝落ち」問題は夫婦ケンカの問題になることも。
「夫がソファで寝てしまう。何度言っても直らない」という妻たちの愚痴は、ネット上でもよく話題になっています。
やめさせるのに成功したという人は「夫が帰ってきたらすぐお風呂に入らせて、寝落ちまでのリズムを崩す」という方法で効果があったそうです。
しかし残念ながら、妻があきらめて放置するパターンの方が多いようです。
やっぱり寝るのは枕と布団が一番!
このように考えると、やはり寝るときはしっかりと布団に枕が一番です。
体を休めるためにも、ソファでのゴロンは控えめに。
それでも、やめられないときは心地よい寝室空間を作り、寝るなら寝室が一番!になるようにすればいいかもしれませんね。
ソファーで寝るのがやめられない方も、体に合った枕や清潔な寝具で深い眠りを味わえば、考えがガラッと変わる可能性があります。
ちょっとしたうたた寝も体を休めるために大事な行為。
小さな日常生活も大切にできるといいですね。